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韓国居酒屋 ミョンドン
店内には、韓国スターたちの写真がズラリ。具だくさんの豆腐チゲ(1260円)は、あとひく辛さで食欲倍増!(写真右上)韓国ではポピュラーな焼肉、サムギョプサルセット(2000円)は、豚三段バラ肉とキムチを焼いて、辛みそをつけたサンチュに巻いていただく。 |
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高麗館(道の駅とざわ)
レストランの1番人気メニューは、全部で5種類のバリエーションがある石焼ビビンバ(880円〜)。他にも手軽で多彩なメニューが揃う。イチオシは戸沢流冷麺(680円)。戸沢村のそば粉を練りこんだ麺の食感、風味が好評。こちらは物産館でおみやげ用も販売中。
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今、とってもホットな国、韓国。
その奥深〜い美食ゾーンに迫る。
もはや「韓流」は時代のキーワード。テレビや雑誌を賑わす韓国スターたちの美貌と抜群のルックスを横目に見ながら、「いったい何を食べて育ったんだろう」ふとそんな疑問を抱く。
韓国料理といえば、焼肉、ビビンバ、冷麺、キムチなどが思い浮かぶが、基本的には、ごはんが主食で、副食におかずを食べるという形は日本と同じ。ただし「食卓の脚がしなるほどのごちそう」という言葉があるぐらい、一度に出される皿の数がとても多いという。そもそも韓国は「薬食同源」の国。昔から、料理の味や見た目に「五味五色(甘・辛・苦・酸・塩味/赤・青・黄・白・黒)」のバランスが重視されてきた。その思想を形にしたものが「薬念(ヤンニョム)」と呼ばれる調味料であり、これこそが「オモニ(お母さん)の味」なのである。
薬念は唐辛子やニンニク、ネギなど薬効がある材料をさまざまにブレンドして作ったもので、あらゆる韓国料理に用いられる。その本場の味を味わえるのが「韓国居酒屋ミョンドン」だ。ここでは、白菜やサンチュなど、食材のほとんどを現地から直輸入し、その中でも唐辛子は、産地、製法などを厳選して、韓国でも最上級といわれるものを使用している。「向こうの身内や友だちが、常にいい食材を教えてくれるんです。この唐辛子の甘辛さはクセになりますよ」。ここのオモニ・金貴子さんの手料理は、確実に韓国料理ファンを増やしたといえる。
韓国の日常食であるキムチの風味も、薬念が決め手となる。庄内では「うめちゃん」の味がとてもポピュラーだ。その阿部梅子さんが韓国家庭料理のお店をオープンさせた。「友だちに料理を食べてもらうのが好きで、それがすごく喜ばれてねぇ」その人たちの強力なプッシュに応えて、縁深い藤島町に出店を決めたという。「みんなが友だちになるように」との願いを込めた「チング―友人―」の店名。人と人とをつなぐ、実にうめちゃんらしいネーミングである。
もっともっと韓国を知りたい! という人はドライブがてら道の駅とざわ「高麗館」に立ち寄ってはいかがだろう。韓国王朝をイメージした建物の中では、韓国グルメやショッピングなどが楽しめる。折しも今年は日韓友情年。国道47号沿いのリトルエイジアは今、二つの国を草の根で結ぶ、一番の注目スポットだ。
やさしいおふくろの味に国境はなかった。そして二つの国には時差がない。今頃韓国のオモニも、夕飯の献立に頭を悩ませているだろうか。 |