筍の生鮭を使った、ちょっと素敵なごっつぉを教えていただきました。いつもとちょっぴり違うのは、ごはんのおかずと言うよりも、お酒のつまみによさそうな一皿というところ。今の時季なら、新感覚おせち、洋風おせちという感じで利用できそうな、大人のごっつぉなんです。古くから食べついできた行事や季節のごっつぉを大切にしながらも、つねに新しいごっつぉへのチャレンジ精神を忘れない光子さんのパワーにあらためて触れたような、今月はそんなごっつぉの登場です。これって、人の集まるときに重宝しそうですね。
生鮭500グラムは、骨と皮をていねいに取り除いて、ひと口大に切ります。フキンやペーパータオルを使って水気を取り、塩小さじ3分の2、パプリカ小さじ1、コショウ(黒コショウでない、ごくごく普通のもの)少々と合わせて、フードプロセッサーにかけて、ペースト状にしていきます。
「こごのどごはフードプロセッサー使うどいいなんども、ミキサーでもなんとがなっがな」。
ミキサーを使う場合は、少〜しずつしか出来ないので、材料を初めから分けてしまって、最後にボウルで合わせるといいでしょう。忍耐強くがんばりましょう。いずれにしても、どこのご家庭にもあるものではないので、作るときは、持っている方から借りてくるといいかもしれませんね。
ペースト状になった鮭に、白ワイン大さじ2と卵白2個分を加えて、さらに混ぜます。つぎに生クリームカップ1を、3〜4回に分けて少しずつ加え、これもまたよく混ぜていきます。最後にマヨネーズ大さじ二を加えて、再び混ぜます。とにかくよく混ぜること。滑らかな口当たりにするために、がんばりましょう。
型を用意し、内側にバターを塗ります。そこに鮭のペーストを流し入れ、平らにならします。ラップをかけます。これを電子レンジに入れ、500ワットで5分30秒調理します。
「電子レンジさかげる時間は、あくまでも目安ださげ。柔らかさも、好みあっさげ、自分で調節すっどいいながいの」と光子さん。「これは、オーブンで作ても出来んなんよ。オーブンで作っどぎは、天皿さ型置いだら、回りさお湯を張て、湯煎かけるようにして、表面がパサパサならないように焼がねまねなんども、電子レンジ使えば、ずっと手間が簡単になんながいの」。電子レンジの便利さを改めて認識しました。
調理し終わったテリーヌは、いったん冷蔵庫で冷やしてから、切ってお皿に盛り付けます。ケチャップ大さじ1、マヨネーズ大さじ3、白ワイン大さじ2分の1、マスタード小さじ2分の1、レモン汁大さじ2分の1を混ぜて作った特製ソースをかけていただきます。 |